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業務用自作PC製作所

独自の基準で業務用の自作PC製作&メンテナンス等

i7-6800K ASUS X99-A 常用オーバークロック設定

CPU CPUオーバークロック設定 ワークステーション1号機

PC構成
CPU intel i7-6800K
マザボ ASUS X99-A
メモリ G.Skill F4-3000C15Q-16GRR (4G×4枚組)
CPUクーラー Noctua NH-C14S

方針としては、ベースクロック125MHzでベストな常用OC設定を探っていくという方向。というのも、購入したメモリのG.SkillのRIPJAWS4 Redシリーズ(F4-3000C15Q-16GRR)は3000MHzにOCするX.M.P設定を読み込むと自動的にベースクロックが125MHzになってしまう。ベースクロック100MHzで設定を弄ってもどうもうまくいかない。DDR4-2133とあまり値段も変わらないからと買ってしまった4枚組・DDR4-3000のOCメモリ、折角だからクアッドチャネルで3000MHzにOCできる特性を生かそうかなということでベースクロックは125MHzでCPUのOC設定を詰めていきます。

まずメモリのX.M.P設定を読み込むだけで軽くCPUもオーバークロックされてしまいます。定格100MHz×34倍の3400MHzが、X.M.P設定を読み込むとベースクロック125MHzに、OC倍率は31に落とす設定で3875MHz。何の苦労もなく一発起動でOCCT10分通過。ここからBIOSの細かい設定を弄りながら常用OC設定を探っていきます。

CPU電圧はマニュアルで起動しようとするとどうも不安定なので、オフセットで設定していきます。当たりを付けるためにCPU電圧+0.200V(CPU-Z読み1.20V程度)、倍率×33の4125MHzにすると一発起動、OCCTも通過。温度はまだ余裕があるし電圧もまだまだかけられそう。次は×34、4250MHz。+0.230で起動、CINEBENCH R15は途中で落ちてしまいます。+0.240~+0.260はCINEBENCH R15は通るものの、OCCTはやはり10分通りません。+0.260(CPU-Z読み1.27V程度)でも3分でブルースクリーン。ここでふと立ち止まって考える。動作クロックを4125→4250MHzと125MHz引き上げるのに電圧を+0.6V以上盛るというのは賢明なのかなと。まあ割に合いません。業務用のPCで安定重視ですから、そこそこの電圧で済むベースクロック125MHz、倍率×33倍の4125MHzでベストを探っていきます。恐らくi7-6800Kは4.1GHz→4.2GHzに第一の壁があるようです。

今度は動作クロックを×33の4125MHzで固定とし、CPU電圧のオフセットを+0.200から下げていきます。+0.190はOK、+0.180はブルースクリーンにはならなかったものの5分過ぎにOCCTがエラーで止まってしまいました。+0.185はOK。安定重視なので安全域をとって+0.190としました。CPU電圧はCPU-Z読みで1.195V、定格でAUTOだと1.22Vとかなので低電圧OCって感じです。

最後にCPUキャッシュクロックの調整。ASUSのX99-A、このマザーボードは大抵のエラーならBIOSまで辿り着いてくれるのですが、キャッシュクロックの設定だけは鬼門でした。キャッシュクロックで引っ掛かってしまった場合は起動するかどうかの瀬戸際というか、OCは通っているという認識になっているらしく、中途半端なところで止まってBIOSに入れなくなるのです。何度か再起動しているうちにBIOSに辿り付け事なきを得ましたが、CMOSクリアで最初から全てやり直しになる可能性も十分ありました。設定のメモはしてあるけど全て再設定は面倒臭いし、O.C.Profileに保存しながらやるのが良いでしょう。

起動不能ループに悩まされながらも、なんとかキャッシュクロックを煮詰めると3000MHz(×24)→3500MHz(×28)。CINEBENCH R15のスコアは1285→1317と若干向上。ベースクロック3000MHz(×24)のままで4250MHzまでOCした時は1330だったので、100MHz分ぐらい上積みされた計算。体感は差がないもののキャシュクロックを詰めるとベンチマークのスコアは伸びます。ただ、Haswell-eにあった隠しピンがBroadwell-eでは無効化されているようで、やはりキャッシュクロックが上がりにくい。とはいっても5820KをCPU-Z読みで1.35~1.40Vまで電圧盛り盛りで4.5GHzにOCしてCINEBENCH R15が1330とかなので、1.195Vの4125MHzで1317が出てしまうBroadwell-eは進歩しているようです。

あとASUS X99-AでOCする際の注意点として、OCエラーとなった時にBIOS画面で電圧を盛っている設定なのにBIOS表示の電圧表示が盛られていない場合、そのまま再起動しても電圧が盛られないことがあるようなので、0.001でも動かして上書きしてやるとよい事がありました。概ねOCエラー等になってもCMOSクリアの必要もなく大抵はBIOSに辿り付けて再設定できるし、OC設定がやりやすい部類のマザーボードだとは思います。Z87-PROやZ97-Aでは起動不動になるとCMOSクリアしなければいけないことがありましたが、X99-Aでは一度もCMOSクリアすることなく設定を詰めることができました。


以下、X99-Aでの変更箇所のみOC設定。まずX.M.Pを設定し、そこからさらに個別のパラメータを調整。なるべくOCした時に安定するような設定をしました。もしかしたらベースクロック100MHzの方がよい結果が出るかもしれませんが、特に業務中に不満もなく安定しているのでしばらくこの設定で使う予定。

Ai Overclock Tuner XMP
 XMP XMP DDR4-3000 15-15-15-35-1.35V
 CPU Strap 125MHz
  Source Clock Tuner 80hm dbl
 PLL Selection SB PLL
 Filter PLL High BCLK Mode
 BCLK Frequency 125.0
ASUS Multicore Enhancement Disabled
CPU Core Ratio Sync All Cores
 1-Core Ratio Limit 33
Max.CPU Cache Ratio 28
Internal PLL Overvoltage Disabled
DRAM Frequency DDR4-3000MHz
EPU Power Savinig モード 無効


Ai Tweaker\External Digi+ Power Control
CPU Load-line Calibration Level9
CPU Power Phase Control   Extreme
CPU Power Duty Control Extreme
CPU Current Capabillity 140%


Ai Tweaker\Internal CPU Power Management
Enhanced Intel Speedstep Technology Disabled

Long Duration Package Power Limit 4095
Package Power Time Window 127
Short Duration Package Power Limit 4095
CPU Integrated VR Current Limit 1023.875

CPU Integrated VR Fault Management: Disabled
CPU Internal VR efficiency Management: High Performance


Ai Tweaker\Tweaker's Paradise
PLL Post Divider Adjist 有効

 

CPU Core Voltage Offset Mode
 Offset Mode Sign +
  CPU Core Voltage Offset 0.190
CPU Cache Voltage Offset Mode
 Offset Mode Sign +
  CPU Cache Voltage Offset 0.190
CPU System Agent Voltage Offset Mode Sign Offset Mode
 CPU Systen Agent Voltage Offset Mode Sign +
  CPU Systen Agent Voltage Offset 0.190
CPU Spread Spectrum disabled


Advanced\CPU設定\CPU の電源管理
Enhanned Intel SpeedStep Technology Disabled

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CINEBENCH R15。3.88GHzの1214はG.SkillのF4-3000C15Q-16GRRのX.M.Pを読み込んだ時に自動的にされた設定。

f:id:zisakupc:20160625152105p:plain

OCCTを10分まわした結果。CPUは最大85℃まで。CPUクーラーはNoctuaのNH-C14S、付属のファンNH-A14 PWMにシルバーストーンの38mm厚14cmファンSST-FHP141を追加して使っています。ファンはしばらく高回転→低回転を繰り返す感じで温度的には余裕があり、まだまだ電圧を盛ってクロックアップも狙えるのですが、前述の通り電圧の関係で4125MHzまでのオーバークロックとしました。

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CPU-Z。業務用PCは安定重視、1.195Vとかなり低電圧になっています。

 

肝心の体感速度ですが、定格でブラウザ使用のみ、エクセルファイルを数個開くなど多数のソフトを走らせていない場合はCore i7-4790K のOC(4.6Ghz)マシンよりは遅いですし、それどころかCore i7-4771 のOC(3885MHz)マシンよりも遅いです。4125MHzまでOCさせた状態でCore i7-4790K のOC(4.6Ghz)マシンと同等かなぐらいに。あまり複数のソフトを走らせていない場合はシングルコアの処理能力の影響が強いようです。シングルコアのCINEBENCH R15のスコアは4790K・4.6GHzが184cb、6800K・4.125GHzが174cb、4771・3.885MHzが155cb。ある程度、複数のソフトを走らせる…業務中の動作状況がこれなのですが、そういう状況なら6コアの体感速度はかなり軽く、4コア以上のX99環境に手を出したかいがあったという感じ。

 

業務中にPCが体感で重いと感じるかどうか。目安としてはCPUの最大負荷が50%超えるか超えないかが一つの基準になるようです。全く同じ仕事をさせた場合、4コアの4771Kで最大負荷が70%超えていたのが、6コアの6800Kでは50%以下に。業務で使っている他のPCにしても、最大負荷が50%以下なら特にストレスは感じません。50%を超えて、70~80%とかでモタ付きがあるならCPUパワーにボトルネックがある可能性も高いので6コア以上を試してみてもよいでしょう。最大負荷が50%を超えない場合は、お金をかけて4コアから6コア以上にしても特に効果を体感できないどころか、6コア以上にしたことでシングルコア処理能力が低下すれば体感速度が低下することもありそうです。

 

ASUSTeK Intel X99搭載 マザーボード LGA2011-v3対応 X99-A 【ATX】

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G.Skill F4-3000C15Q-16GRR (DDR4-3000 CL15 4GB×4)

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