業務用自作PC製作所

独自の基準で業務用の自作PC製作&メンテナンス等

業務用PC製作基準

どのような基準で業務用のPCを自作するか。

1.安定
2.安定
3.
4.
5.安定
6.処理速度
7.使い勝手
8.外観
9.コスト

文章にするとこうだ。1に安定2に安定、3・4が無くて5に安定。6に処理速度、7に使い勝手、8に外観、9にコスト。

 

1~5.安定。

業務用PCで大事なのはとにかく安定、業務中にPCが止まったら大きな損失に繋がりかねない。

 

6.処理速度

円滑に業務を遂行するために処理速度。動作のモタ付きは損失にも繋がるので、ストレスなく動作するパワーは欲しい。

 

7.使い勝手

毎日使うものであるから使い勝手も追求したい。具体的には電源の位置や押し心地、メンテナンスのしやすさ等々。業務用に初めて買ったPCはBTOだったが、電源の位置はフロントパネルの下の方だった。オフィスのレイアウト上、パソコンは足元に置かざるを得ないのだけど、毎朝かがんで電源を入れるのは少々億劫だ。だからと言って毎朝、行儀が悪いなあと思いつつ足の指で電源スイッチを押すのは何とも決まりが悪い。電源スイッチはケース上部であって欲しい。また、スイッチの押し心地も業務開始前に毎朝一度押すわけであるから心地よい方が良い。PCが不調になった緊急時に速やかに業務に復帰できるようにメンテナンス性も大事だ。MicroATXだとやや窮屈なので、ATX以上がいいだろう。その他、必要以上にネジを止めないで対角だけで済ます等の拘りもある。ネジが4つの半分の2つでパーツを取り外せればメンテナンスの効率はあがる。

 

8.外観

これは優先順位は低いが、毎日気分よく業務を遂行するために好みのものを選びたい。あまりゴテゴテはしていない、シンプルでミニマル、コンサバティブなもの。コンサバティブなだけでは古臭くなってしまうから、多少の新しさも入っている温故知新のようなデザインが好みだ。

 

9.コスト

現在、業務はある程度軌道にのっていて予算に多少の余裕はあるものの、やはりPCを自作するのであればコストは抑えたい。BTOより安く済みそうだというのが自作を始めた動機の一つでもあるし、初心は大事にしたいものだ。

 

以上のような基準で業務用のPCを自作している。

Core i7-4771 K無しCPUの常用オーバークロック

Haswell~Haswell Refresh、i7のK無しCPUには4770(3.4-3.9GHz)・4771(3.5-3.9GHz)・4790(3.6-4.0GHz)の3モデルがありますが、中でもマニアックな4771のオーバークロックマザーボードASUSのZ87-PRO。変更を加えた個所のみ。

 

Ai Tweaker
Ai Overclock Tuner
 Filter PLL    High BCLK Mode
 BCLK Frequency   105.0
 ASUS Multicore Enhancement   Disable
 CPU Core Ratio    Per Core
 EPU Power Saving Mode   無効

 DIGI+ Power Control
 CPU Load-line Calibration   Level8
 CPU Power Phase Control   Extreme
 CPU Power Duty Control Exrreme
 CPU Power Thermal Control   130
 DRAM Current Capability   100%
 DRAM Power Phase Control   Extreme


CPU Poewr Manegemnt
 CPU Integrated VR Efficiency Management   High Performance

CPU Core Voltage   Offset mode
 Offset Mode Singn   +
  CPU Core Voltage Offset   0.005
CPU Cache Voltage   Offset mode
 Offset Mode Singn   +
  CPU Core Voltage Offset   0.005

ベースクロックは106程度まで上げられるのですが不安定になるので、安全域を多めに取って105としてどこまで電圧が下げられるか探ってみました。Prime95が10分通るかどうかでテスト。37*105の3885MHzで動作しています。K無しCPUをベースクロック持ち上げでOCすると、通常動作クロックとTB時の上限クロックの中間×ベースクロックが動作クロックになるのだろうか?4771以外は試していませんが。CINEBENCH R15は789。かなり安定していて設定を詰めてから3カ月以上、業務中のブルースクリーン等はなし。

 

Intel CPU Core-I7 3.50GHz 8Mキャッシュ LGA1150 BX80646I74771【BOX】
 

 

 

 

Core i7-4790K 常用オーバークロック

Devil's Canyon、Core i7-4790Kの常用オーバークロック設定。マザーボードASUSのZ97-A。変更を加えた箇所のみ。

Ai Overclock Tuner
 ASUS MultiCore Enhancement 無効
 最大CPUキャッシュ倍率 40 VRM
 EPU Power Saving モード 無効

Ai Tweaker\DIGI+ VRM
 CPU供給電圧 Level8
 CPU VRM Switching Frequency 手動
  Fixed CPU VRM Switching Frequency(KHz) 500
CPU用VRMフェーズ制御方法 Optimized
CPU用VRMフェーズ制御方式 Extreme
CPU Current Capability 140%

   Internal CPU Power Management
   Long Duration Package Power Limit: 4096
   Package Power Time Window: 127
   Short Duration Package Power Limit: 4096
   CPU Integrated VR Current Limit: 1023.875

  Frequency Tuning Mode: +
   Frequency tuning offset: 6 %
   Thermal Feedback: Disabled
   CPU Integrated VR Fault Management: Disabled
   CPU Internal VR efficiency Management: High Performance
   Power Decay Mode: Disabled
   Idle Power-in Response: Regular
   Idle Power-out Response: Fast
   Power Current Slope: Level -4
   Power Current Offset: -100 %
   Power First Ramp Response: 1.50
   Power Saving Level 1 Threshold: 0
   Power Saving Level 2 Threshold: 0
   Power Saving Level 3 Threshold: 0

Extra Over-voltage 無効
CPU Core Voltage Offset Mode
 オフセット調整符号 -
  CPUコア電圧オフセット値 0.020
CPU Cache Voltage Offset Mode
 オフセット調整符号 -
CPUコア電圧オフセット値 0.020 CPU システムエージェント電圧オフセット調整符号 +
 CPUシステムエージェント電圧オフセット値 0.399
CPUアナログI/O電圧オフセット調整符号 +
 CPUアナログI/O電圧オフセット値 0.100
CPU入力電圧 1.830

詳細
 Intel Adaptive Thermal Monitor: Disabled

簡単に言うと、4.6GHzでいかに電圧下げられるかの設定。Prime95が10分通るかどうかでテスト、オフセット-0.020で通りました。4.7GHzを通すにはオフセット大き目の+0.113が必要で、温度もかなり上がってしまう。どうやら4790Kは電圧・温度共に4.6GHzと4.7GHzで大きな隔たりがある模様。業務用で安定第一、長時間稼働なので寿命も縮めたくない、でも速さも欲しい、いわゆる常用OCということで4.6GHzが落としどころに。電圧だけは個体差があってテストを繰り返す必要がありますが、他の設定は4790Kは人気のLGA1150最終モデルの最速CPUだけあって参考になるものが沢山。殆ど苦労することはありませんでした、先人達に感謝。この設定で業務中に半年以上ブルースクリーン等なし、安定しています。CINEBENCH R15は941。

 

i7-4790K(Devil's Canyon 4.00GHz) LGA1150

i7-4790K(Devil's Canyon 4.00GHz) LGA1150

 

 

ASUS エイスース マザーボード ATX Z97-A

ASUS エイスース マザーボード ATX Z97-A

 

 

 

 

Broadwell-E Core i7-6800K 購入

現在、業務に使っているメインPCは4.6GHzにオーバークロックしたi7 4790K。これでもちょっと重いと感じることがあり、果たしてCPUがボトルネックなのかも分からないけど更に上位のCPUを導入してみることに。

 

オーバークロックさせたi7-4790Kより処理速度が明らかに上回るとなると、Devil's Canyonの後継のSkylake i7-6700Kとの比較ではそれ程は差はなく、これはとうとう6コア以上のCPUに手を出すしかないということで間もなく発売されるHaswell-Eの後継のBroadwell-Eに照準は定まった。

 

 事前のリークでは以下の4種。

Core i7-6950X 10コア20スレッド/3.0-3.5GHz/25MBキャッシュ/PCIe40レーン
Core i7-6900K 8コア16スレッド/3.2-3.7GHz/20MBキャッシュ/PCIe40レーン
Core i7-6850K 6コア12スレッド/3.6-3.8GHz/15MBキャッシュ/PCIe40レーン
Core i7-6800K 6コア12スレッド/3.4-3.6GHz/15MBキャッシュ/PCIe28レーン

業務はシングルスレッド性能も重視しなければいけない面があり、安定重視ながらもOCで運用する。となると高クロックまで回したいし、OC特性も重視したい。前モデルのHaswell-EのOC特性を見てみると、8コアより6コア、6コアであれば5930Kと比較して5820Kの方が常用に向く電圧チョイ盛り程度のOC特性は良いようだ。Broadwell-Eも同じような傾向であることを祈って6800Kを購入することに決めた。ビデオカードは一枚しか挿さない予定なのでPCI Expressは28レーンで問題ないだろう。

 

快適に業務をこなすためにすぐにでも新PCを導入したかったけど、新CPU発売間近ということで二か月ほど待たされていた面もあり、発売と共に手に入れてしまうことに。5/31発売日に秋葉原ツクモまで行って買ってきました。発売は15時、業務を終えて秋葉原に着いたのは17時頃でしたが6900K以外は在庫はあり。無事に6800Kを確保。

 

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事前のリークでは少量入荷、告知をしているのがツクモだけだったけど、ソフマップドスパラ等でも販売していたし、15時過ぎ直後にネットでも発売解禁になっていて通販でも買えたようで。ちょっと前に発売したGTX1080のように速攻売り切れるかもと警戒して秋葉原まで行ったわけですが、家でポチでもよかったみたい。でもまあ、PCケースなど実物を見たり触ったり、ネットじゃないショッピングの良さを思い出したりで。無駄足だったとかは思わず、なんだかんだで秋葉原は楽しかった。