業務用自作PC製作所

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i9-13900K 空冷で常用オーバークロック ASRock Z790 PRO RS /D4

まずは低電圧化寄りのオーバークロックをしてみました。変更部分だけ。

OCツール(OC Tweaker)

CPU Coufingration
CPU P-Core レシオ(ratio) すべてのコア(All Core)
 All Core 55
CPU E-Core レシオ(ratio) すべてのコア(All Core)
 All Core 43

Intel SpeedStep テクノロジー(Technology) 無効

長期間電力制限(Log Furation Power Limit) 320.000
長時間維持(Long Duration Maiintained) 56s
短時間電力制限(Short Duration Power Limit) 320.000
CPUコア電流制限(CPU CoreCurrent Limit) 400.00
CPU Power Limitation Unlock

DRAM XMP 2.0 DDR4-3200

電圧設定 (Voltage Configration)
電圧モード OCモード
CPUコア/キャッシュ電圧(CPU Core/Cache Voltage) 固定モード
 固定電圧(Fixed Voltage(V)) 1.3000
CPU ロードラインキャリブレーション(CPU Core/Cache Load-Line Calibration ) レベル1
CPU GT ロードラインキャリブレーション(CPU GT Load-Line Calibration) レベル3

アドバンスド
 CPU設定(CPU Configration)
 CPU Cステートサポート(C States Supports) 無効

13900Kと13900KSの違いはKSは選別品で6.0GHzまで回る、13900Kと13900KFの違いはKFはiGPU無し。安定重視の空冷での運用で6.0GHzも回さないし、価格に差がある13900KSじゃなく13900Kで十分と思ったのですが、低電圧化でも13900KSの方が良い結果になるようでKSにしておけば良かったです。ベンチマークはこの設定だとCinebench R23で37055ですが、もしかしたら空冷縛りなら7950Xの方が良い結果かもしれません。

13世代・Z790のマザーボードの設定を一通り弄ってみましたが、注意点としてはオーバークロックならまず電力制限と電流制限は解除する必要があります。電力制限は320・電流制限は400としましたが、初期設定のままだと温度には余裕があるのに勝手にクロックダウンします。電圧はオフセットでV-Fカーブを調整するのが13世代の王道のOC方法のようですが、業務時は常時負荷がかかっているし旧来と同じ電圧Fixedでやってみました。ポン付けより温度はだいぶ下がっているので一応は低電圧化できている様子。それとCPU Cacheはマザボにもよりますが50までがよさそうです。このマザボだと51以上だと起動はできてもベンチマークブルースクリーンになってしまいました。

この設定でOCCTを回すと消費電力は187W程度、CPUクーラーはDeepCoolのASSASSIN IIIでCPU温度は70℃前後。しかしCPU温度はベンチマークを回している時より業務時の方が上で80~85℃。CPU使用率は業務時でPコアで45~95%・eコアで60~100%ぐらいとOCCTの全コア100%より低いのに温度は上。OCCT時は1.280Vで通るのですが、業務時に落ちるので1.300Vまで上げました。業務時はOCCT時よりCPU使用率は下でも純粋な負荷は上なのかも。5.6GHz以上にするとOCCTやCinebench10分は通っても、かなり電圧を盛っても業務中に安定しません。実用的にはPコア5.5GHz/eコア4.3GHzのやや低電圧化なオーバークロックで運用するのが良いと判断しました。また、5.6GHzだとOCCTではサーマルスロットリングの発生はありませんが、Cinebench R23では発生してしまいます。5.5GHzが空冷の限界と言えそうです。低電圧寄りのOCをしてみたら高クロックの限界も変わらなかったという結果。

10thの10900Kの時は同じ処理をやらせて全コア使用率80~100%で温度は同じぐらい、モタ付きもありました。13thの13900Kは10900K比でPコアが2つ減ってeコアが4つ増えての実質10→12コア、第6世代のSkylake級と言われるeコアってどうなのかと思いましたがパワーはだいぶ上がっているようです。色々な処理を並列してやらせるなら13900K乗り換えはアリですね。空冷でもツインタワーであれば十分運用できるし、最新CPUの高性能を享受できます。