業務用自作PC製作所

独自の基準で業務用の自作PC製作&メンテナンス等

Broadwell-E i7-6900Kマシン構成

つい最近 ワークステーション1号機  のCPUを6800K→6900Kに挿し換え。余っていた6800Kでもう一台組もうと思っていたのですが、結局ワークステーション1号機のCPUを6800Kに戻して、6900Kで新規にマシンを組むことにしました。

i7-6900Kマシン、ワークステーション2号機マシン構成について。

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以下、値段は送料込み。

パーツ メーカー・型番 値段 購入店
CPU Intel i7-6900K 112980 ソフマップ
マザーボード MSI X99A TOMAHAWK LGA2011-3 29980-5083 Yahoo!
メモリ Corsair CMK16GX4M4B3200C16(16G) 12480 amazon
グラボ GIGABYTE GV-N1050WF2OC-2GD(GTX1050) 17258 ドスパラ
SSD SanDisk SSD Plus SDSSDA-240G-J25C(240G) 7980 NTT-X
CPUクーラー Noctua NH-C14S 11110 amazon
追加CPUファン 山洋 F12-N/38 2482 ツクモ
PCケース Corsair Carbide 400C White CC-9011095-WW 13657-2312 Yahoo!
追加ケースファン Noctua NF-P14s redux 1500回転 PWM 1778×3 OLIOSPEC
電源 KEIAN KT-F600-12A(再生品) 2780 アバイド
OS Microsoft Windows10 Home 13253 amazon
総額 229294 (221899)

最近、楽天市場への対抗措置のためかYahoo!ショッピングでのポイント還元が大きく、ポイント還元込みの価格の方が実勢に近いので、総額のカッコ内にポイントを考慮した金額も記載。実質22万円強かかりました。

 

・CPU

4→6コアで業務に恩恵があったので、8コアも試しに購入。使い勝手は 6900K 常用OC設定 の項に詳しく書きましたが、4→6コアにした時ほどは恩恵はありませんでした。

 

マザーボード

m.2に加えてu.2コネクタも付いている割に安かったので初のMSI。10年前のM2A-VMからASUSばかり買っていましたが、現行のX99チップセットマザーボードは装備の割にASUSは割高。MSI X99A TOMAHAWK はゲーミングと銘打ってありますがインテルLAN。

 

・メモリ

業務は8Gで足りそうだけど、どうせならクアッドコア・値段も大差ないのでOCメモリ。選定理由は ワークステーション1号機  の時同じですが、今回は値下がりしたPC3200を。まあOCメモリは体感しにくいのですが、気休めで。このメモリ、箱がやけに大きいと思ったらメモリ用の冷却ファンが付属しています。流石コルセア。水冷と組み合わせれば便利そうですが空冷では干渉してしまうので今回は使いません。

 

・グラボ

GIGABYTE GV-N1050WF2OC-2GD Windforce GTX1050購入&インプレ の項にも書きましたが、安価で4K・60Hzに対応で多出力、HDMI2.0対応のものを。

 

SSD

他のマシンからの使い回しで以前買ったもの。TLCですが耐久性や速度も問題ないかと思い購入。

 

・ケース/CPUクーラー/ケースファン

OCするとトップフロー最高峰のNH-C14Sでも冷却が間に合わないi7-6900K。サイドフローの中ではVRM冷却に有利(ツインタワーで真ん中のファンが下寄りに付いている)かつCPU冷却でもトップクラスのNH-D15Sに。ケースはサイドフローのCPUクーラーと相性が良さそうでケース前後長の短いNZXT S340・Corsair 400C・Corsair 400Q・Fractal Design Define C の4つが候補に。S340は持っていて良いケースなのですが他も試したくなり400Cに。エアフローはどれも問題無さそうだったのですがデザインと横開きに惹かれました。業務一辺倒なら400Qにすべきなんでしょうけど、遊び心でつい趣味に走ってしまいました。追加CPUファン、追加ケースファンは使い回し。手持ちで最速マシンになり使用頻度も高くなるので、かつての最速4790K機からnoctuaを剥ぎ取りました。

 

・電源

使い回し。Bronzeの平凡な安物。電源は今まで5台・一番古いもので10年ですが安物でも壊れたこともトラブルも無いので、余り高いものを使う必要性を感じていません。 ワークステーション1号機 の時に買ったプラチナの ANTEC EA-450 が多少期待外れだったのもあります。新規に買うのであれば、このところ資金は潤沢なのでGOLD以上にするとは思いますが。

 

組み立ての様子や、もう少し詳しい個々のパーツインプレやパーツ選定基準などは後日アップ予定。ワークステーション1号機 の時は延び延びになって結局アップしませんでしたが、今度こそは(笑)。

 

i7-6900Kマシンを組むのに最低いくらかかるのか?メモリをクアッドチャネル16G→デュアルチャネル8Gで-0.7万、SSD値下がり分と240→128Gで-0.4万、CPUクーラーを安くてよく冷える忍者あたりで-0.6万、ケースをEnermaxなど最安クラスのものにして-0.8万、ファン類を削って-0.8万。19万円程度でもi7-6900Kマシンは組めると思います。冷却さえクリアしてれば、電源やケースは安物でも問題ないと個人的には思います。CPU以外は体感効果は薄いので拘らなければ通常のもので。まあ体感効果が出やすいCPUも Kaby Lake-S i7-7700K が出てきてるんで、大量のアプリを並行して動かす等々のよっぽど特殊な用途でなければ BroadWell-E より Kaby Lake-S の7700Kの方がよい結果を生むと思います。

MSI X99A TOMAHAWK ゲーミングマザーボード MB3692

MSI X99A TOMAHAWK ゲーミングマザーボード MB3692

 

i7-6900K ASUS X99-A Noctua NH-C14S 暫定常用オーバークロック設定

突然ですがCPUを購入。Intel i7-6900K(8コア)。ワークステーション1号機のCPU、i7-6800Kをそのままi7-6900Kに乗せ換える形で稼働中。早速オーバークロックさせて設定を詰めてみました。

zisakupc.hatenablog.com

上記の構成とCPU以外全く同じ。オーバークロック設定が何故暫定かというと、6800KとNH-C14Sの組み合わせであれば“常用OC”の範囲で十分性能を引き出したクロックに設定できたのですが、6900KとNH-C14Sの組み合わせではOCCTで温度が上がりすぎたためにちょっとクロックを抑え目(電圧も抑え目)にしないとダメでした。常用OCとは一般的に急に必要電圧があがるポイントを探る、つまりCPUの電圧特性がボトルネックとなるOC。今回のOCはCPUの温度が上がりすぎるポイントを探る、CPUクーラー性能がボトルネックとなっているOCで通常の常用OCとは少し異なっています。

 

オーバークロックのやり方は以前とほぼ同じ。

zisakupc.hatenablog.com

なぜ“ほぼ”かというと、メンテナンス性を上げるために設定方針を変えましました。以前はOCに有利になりそうなBIOS設定箇所はとにかく全て変更していました。しかしそのやり方だと不具合が出た時等に再設定する項目が膨大となりメンテナンス性が悪く面倒なので、必要最低限の箇所を変更して安定した常用OCとなるようにしました。以下、BIOS設定変更箇所。

Ai Overclock Tuner XMP
 XMP XMP DDR4-3000 15-15-15-35-1.35V
 CPU Strap 125MHz
 BCLK Frequency 125.0
CPU Core Ratio Sync All Cores
 1-Core Ratio Limit 32
Max.CPU Cache Ratio 28
DRAM Frequency DDR4-3000MHz
EPU Power Savinig モード 無効

Fully Manual Mode Enabled
CPU Core Voltage 1.181250
CPU Cache Voltage 1.181250
CPU System Agent Voltage 1.296875
CPU Input Voltage 1.920

必要最低限の変更にとどめた以外の変更点は、オフセットではなくマニュアルで電圧設定するようにしたこと。デフォルトのAUTOのまま変更していない項目が殆どですが、これでも十分安定して稼働中。

以下ベンチマーク

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一番上の1756は4.125GHzの時の数字。4.0GHzでは1707。ベンチ中に描かれるグラフィックの速さには4790Kなど4コア比では当然ですが、6コアの6800K比でもちょっと驚きます。ベンチではなく体感だと、6800K比でほんの少し便利かなあという程度。4790Kから6800Kにした時ほどの感動はないです。業務中、6800Kではほぼモタ付きが無かった場面が6900Kだとほんの少し更にモタ付きが無くなっているかな程度の違いです。6900Kにしたら、ここほんの少し6800kだとモタ付いてたんだなって気付いたよ、元々6800Kの時もモタ付きって程じゃなかったけどみたいな。6800Kの時も書きましたがCPU負荷が50%超えていたりとか、色んなプログラムを同時に立ち上げ実行しないと6→8コアの恩恵は薄いでしょう。

 

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電圧を1.22Vに設定、125×倍率33の4.125GHzでもOCCTは完走できますが、100℃に度々タッチしてしまい冷却が追い付かず3.5GHzまでクロックダウンしてしまいます。トップフローの最高峰NH-C14S(しかもクーラー上側に38mm厚の140mmファンのSILVERSTONEのSST-FHP141を追加・ケースはCPUクーラー直上に穴が開いているIn Win IW-BWR143B…つまりケースサイドメッシュ→38mm厚140mmファン→空冷フィン→25mm厚140mmファンというトップフローではほぼ最強エアフローな構成)でもダメとなるとサイドフローのCPUクーラーにするしかないでしょうね。

 

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1.18V(マザボBIOS設定1.181250V/CPU-Z読み1.181V)の4.0GHzであればギリギリ100℃にタッチすることはなくクロックの落ち込みもありません。業務はそこまでCPUを酷使するわけではないので1.22Vの4.125GHzでもよさそうですが、やはり安定が第一。安全域を取って1.18Vの4.0GHzで稼働させることにしました。この辺が暫定常用OCである所以。CPUクーラーの性能をもう少し上げれば4.125Ghzはまず問題なくクリアするでしょうね。

 

さて、6800Kが余っているのでX99マシンをもう一台組むことになるかもしれません。現在パーツ選定中。

 

GIGABYTE GV-N1050WF2OC-2GD Windforce GTX1050購入&インプレ

長らく使ってきた玄人志向のGTX660が故障。症状は電源を切る時に異常に時間がかかる、再起動するとOCエラー、ディスプレイポートかHDMI出力のうちの一つがたまに二重というか残像のように表示されるの3つ。最初はCPUやマザーボード、メモリ等を疑いましたが、原因を切り分けていくと何とグラボでした。壊れたとなれば業務が滞ってしまわないように速やかに新しいグラボを買うしかない。

業務に要求されるグラボの性能は、所謂ゲーム的な3DのGPUパワーは必要としない。但し多出力&高解像度であればあるほど好ましい。手持ちのモニタはここ10年ぐらいの色んな世代のモニタが混在、DVI・HDMI・DPの全てがある方がよい。DPで発生するマルチディスプレイ時に一部のモニタの電源をオフにするとウィンドウが再配置する問題が解決するかもしれない、かつ4K・60Hz表示対応でHDMI2.0の出力が多い方がよい。なるべく安い方が良い。以上の条件で探すとGIGABYTE GV-N1050WF2OC-2GDに迷うことなく決定。値段を抑えればGTX1050、GTX1050でHDMI2.0が3出力あるのはこれしかありません。最も値段の安かったパソコン工房に注文、送料無料で17258円。

外観。

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デュアルファン。動作音は静かです。というのも、ファンが回っていません。3Dアクティブファンという機能で、GPUパワーを必要としない負荷状態や一定の温度以下ではファンが回らない模様。業務中はほぼファンが回らずファンレス状態のようです。また、GTX660ではGPUコアではなくVRM部の発熱が凄かったのですが、GTX1050ではVRM部の温度上昇も殆どありません。

 

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ディスプレイポートとデュアルリンクDVIが各1、HDMI2.0が3出力。最大で同時に4出力。

 

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保護のためのバックプレート。CPUクーラーとの距離は若干縮まりますが、導電性はなさそうなので多少当たっても問題ない?これは想像の話で、ASUSのX99-AとNoctuaのNH-C14S、NH-D15Sは特に干渉せず接触も無かったので未確認ですが。


さて、DP接続時に電源オフ→オンにするとウィンドウが再配置される問題。

zisakupc.hatenablog.com

結果は記事で書いた通りでHDMI2.0で接続すれば一瞬の画面の点滅はあるものの、ウィンドウは再配置されません。今後はHDMI2.0の出力が多いグラボを買うことになりそうです。

このGIGABYTEのGV-N1050WF2OC-2GDですが、すんなりHDMIで4K接続というわけではありませんでした。デフォルトの設定ではDPなら60Hzで4K接続できるのですが、HDMIでは60Hzで4K接続できず30Hzとなってしまいます。もちろんモニタ側(アイオーデータLCD-M4K282XB)はHDMI2.0に設定済。

対応していると書いてあるしGTX1050のリファレンスで表示できるのにできないわけはないと思い、Windowsの設定やNVIDIAの設定を見直し。以下のやり方でHDMI2.0で60Hz・4K接続することができました。

NVIDIAコントロールパネルのディスプレイ→解像度の変更→カスタマイズをクリック。

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カスタム解像度の作成をクリック。

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解像度を4K(水平ピクセル3840・垂直ライン2160)とし、リフレッシュレートを60Hzに設定し、テストをクリック。

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これでHDMI2.0の4k表示設定が追加されます。新しい規格は何かと未整備な点があったりしますが、とりあえずDP接続よりも使い勝手が向上&業務に要求される性能は満たすことができました。

GIGABYTE ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載 GV-N1050WF2OC-2GD

GIGABYTE ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載 GV-N1050WF2OC-2GD

 

HDMI2.0のススメ さらばDisplayPort…

4K解像度のディスプレイ登場時、60Hzで3840*2160の4k表示をするためにはDisplayPort1.4(以下DP)しか選択肢が無かったわけですが、最近はHDMI2.0に対応したグラボや4Kモニタも増えてきました。DPで不便なのがマルチディスプレイの時に液晶の電源を切ってから再度電源を入れるとウィンドウが勝手に移動して再配置されてしまう現象。最新の規格なのにDVIより使い勝手が悪い。沢山のソフトを起動し直すのが面倒なので、PCは電源入れっぱなしでモニタの電源だけ切って休憩みたいなことがDP接続ではできません。今まではやむなく電源入れっぱなしで使っていました。液晶にも悪そうだし電気代もかかりそうだけど。

何か良い方法は無いのかと思っていたところ、最近出揃い始めたHDMI2.0対応の4K対応モニタ&グラボ。ちょうど使用中のGeForce GTX660が故障したのと、手持ちのモニタLCD-M4K282XB(アイオーデータ)はHDMI2.0対応だったのでグラボもHDMIで揃えてみることに。

業務はとにかく高解像度&多出力しか求められないので、4K対応で出力の多いグラボを探してGIGABYTEGV-N1050WF2OC-2GDを購入。GTX1050でHDMIが3出力あるのはこれしかありません。DVIx1/HDMIx3/DisplayPortx1、最高4出力。

結果からいうと、HDMI2.0接続するとほぼDVIのように電源を切ったり入れたりして使うことができます。勝手にウィンドウが移動&再配置されたりしません。“ほぼ”というのは、電源を切ったり入れたりする際にマルチディスプレイしている他の画面が一瞬点滅する動作が挟まれます。実用上は特に問題なし。今後はHDMI2.0接続のモニタを増やしていくことになりそうです。

 

GIGABYTE ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載 GV-N1050WF2OC-2GD

GIGABYTE ビデオカードGEFORCE GTX 1050搭載 GV-N1050WF2OC-2GD

 

NVIDIA グラフィックスドライバー インストールTIPS

とにかくマルチディスプレイで解像度だけ出ればいいよという人向けの、NVIDIA GeForce最小構成インストール法。業務用PCですから、安定第一で余計なものは入れたくありません。

インストール オプション
高速ではなくカスタムで


カスタム インストールオプション
インストールするのはグラフィックスドライバーのみ。

・3D Vison コントロールドライバー
・3D Vison ドライバー
3Dメガネを使ったゲーム等用のドライバ類、個人的には不要。

・HD オーディオドライバー
HDMIでモニタから音声出力したい場合はチェック、ライン出力等であれば不要。

NVIDIA GeForce Experience
特定のゲーム向けに動作を最適化させるアプリ。個人的には不要。

PhysX システム ソフトウェア
PhysXを使用したアプリケーション(対応3Dゲーム等)の実行時に必要。個人的には不要。

 

グラフィックスドライバーのみのインストールでも問題なく動作します。自分自身でやったのはGTX1050・GTX660・NVS510ですが、GTX1080・GTX1070・GTX1060・GTX980・GTX970・GTX960・GTX950・GTX780・GTX770・GTX760、GTX750・GTX680・GTX670・GTX650あたりでも同様のインストール方法で問題ないでしょう。

 

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1080搭載 GF-GTX1080-E8GB/BLF

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1080搭載 GF-GTX1080-E8GB/BLF