業務用自作PC製作所

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KP41病 KP41エラーの原因と対策 解決方法

7台の業務用PCのうち1台で頻繁に勝手に再起動するエラーが一日に一回程度起きるようになってしまいました。他の6台はド安定なのに何故でしょう?原因を探っていきます。

 

まずイベントビューアを見てみます。画面左下、タスクバーのwindowsボタンを右クリックからイベントビューアを起動。イベントビュー(ローカル)から重大をクリックするとイベントIDが41、ソースがKernel-Power。いわゆるKP41病、KP41エラーというやつが起きていることが判明。

 

現在、エラーが起きたPCとほぼ同じ構成なPCが2台あります。マザボとCPUは同一でメモリや電源が違うのが3台あり、うち2台はド安定で1台だけKP41エラーが一日一回ぐらいの頻度で起こるという状況。元々、安定しているからこそ同構成を3台まで増やしてしまったわけなので、他の安定している2台と何が違っているのか見直していきます。

 

まず電源周りの設定をチェック。3台とも高パフォーマンスで省電力設定は全てオフ。これは問題なし。次にBIOSをチェックしてみると、エラーが起こる1台だけメモリがXMP設定になっていませんでした。昇圧せずに1.19Vあたりで2133MHzで使用している状況。これをXMP設定にし、1.35Vで3600MHzにしてみます。

 

結果、KP41エラー所謂KP41病を治すことができました。調べるとメモリを挿し直したり昇圧で治ることがあるようなのですがまさにこれに該当したようです。しかしほぼ同一構成で半年近く使っているのに1台だけメモリOCしていないことに気付かないとは。メモリのOCはあまり体感できないことを身をもって証明してしまったようです。

i9-10900K MSI MAG Z490 TOMAHAWK 常用オーバークロック設定

Overclocking

OC Explore Mode [Expert]

CPU Setting
CPU Ratio Apply Mode [All core]
CPUの内部倍率を変更 [51]
CPU Ratio Mode [Fixed Mode]

Advanced CPU Configrarion
C-State [無効]

Ring Ratio [47]

DRAM Setting
XMP [Enabled]

Voltage Setting

Digital Power
CPU Loadline Calibration Control [Mode1]

CPU Core Voltage Mode [Override Mode]
CPU Core Voltage 1.350
CPU SA Voltage 1.300
CPU IO Voltage 1.200

 

変更した箇所のみ、常用なら5.1GHzに落ち着きました。1.35VでCINEBENCH R15・OCCT10分完走。メモリはG.SKILL SNIPER X(F4-3600c19D-32GSXWB)でXMPで3600MHz。オーバークロック設定のキモはRing Ratio。50、49、48でも起動はしますが、かなり昇圧してもCINEBENCH R15で落ちてしまいます。47でベンチ完走。CPUクーラー水冷ではなく空冷で、noctuaのNH-D15より冷えるというZALMANのCNPS20X。アイドル40℃、CINEBENCH R15では100℃でサーマルスロットリングが発生し4.4GHzまで低下。それでもCINEBENCHは2550~2650cb程度。シングルスレッドでは~70℃で225cb。OCCTでは~80℃。確かにNH-D15より冷えます。10900Kは空冷でも使えるか?色々言われてますがハイエンドの空冷CPUクーラーであれば常用可能、簡易水冷でなくても大丈夫。

Z490マザーは一通りチェックしましたが、MSIのMAG Z490 TOMAHAWKはお勧めです。上段のM.2 SSDがグラボに隠れない位置で、M.2スロットは2つありますが両方ヒートシンク付き。LANはIntelのI219Vと、RealtekのRTL8125B-CGという2.5Gが付いています。2.5Gもいらないのですが、Realtekの2.5Gはレイテンシでインテルより優秀ということで、有線LANは今はインテルより蟹の時代。そして一番驚いたのがオーディオ、RealtekのALC1200-VDというチップが載っているようなのですが音がいいです。今までいろんなマザーボードを使ってきましたが、音はこれが一番。これだけの装備で実売2.2万は安いですね。安定性も問題なし。 

MSI MAG Z490 TOMAHAWK マザーボード ATX [Intel Z490チップセット搭載] MB4955
 

 

 

 

i7 4790K Z97-A 経年劣化後の常用オーバークロック設定見直し

経年劣化なのか不安定になり4.6GHzから4.3GHzに落として使用していましたが、電圧をオフセットから固定に見直すなどして再び4.6GHzで安定して動くように設定し直しました。

Ai Overclock Tuner
ASUS MultiCore Enhancement 無効
CPU内部クロック倍率 Sync All Cores
1コアの倍率制限値 46
最大CPUキャッシュ倍率 40
EPU Power Saving モード 無効

Ai Tweaker\DIGI+ VRM
CPU供給電圧 Level8
CPU VRM Switching Frequency 手動
Fixed CPU VRM Switching Frequency(KHz) 500
CPU用VRMフェーズ制御方法 Optimized
CPU用VRMフェーズ制御方式 Extreme
CPU Current Capability 140%

Internal CPU Power Management
Long Duration Package Power Limit: 4096
Package Power Time Window: 127
Short Duration Package Power Limit: 4096
CPU Integrated VR Current Limit: 1023.875

Frequency Tuning Mode: +
Frequency tuning offset: 6 %
Thermal Feedback: Disabled
CPU Integrated VR Fault Management: Disabled
CPU Internal VR efficiency Management: High Performance
Power Decay Mode: Disabled
Idle Power-in Response: Regular
Idle Power-out Response: Fast
Power Current Slope: Level -4
Power Current Offset: -100 %
Power First Ramp Response: 1.50
Power Saving Level 1 Threshold: 0
Power Saving Level 2 Threshold: 0
Power Saving Level 3 Threshold: 0

Extra Over-voltage 無効
CPU Core Voltage 手動モード
CPUコア電圧 1.275
CPU Cache Voltage 手動モード
 CPUキャッシュ電圧 1.275
CPU システムエージェント電圧オフセット調整符号 +
CPUシステムエージェント電圧オフセット値 0.399
CPUアナログI/O電圧オフセット調整符号 +
CPUアナログI/O電圧オフセット値 0.100
CPUデジタルI/O電圧オフセット調整符号 +
CPUデジタルI/O電圧オフセット値 0.100
CPU入力電圧 1.830

i7 6800K ASRock X99 Taichi 経年劣化後の常用オーバークロック設定見直し

6900Kのワークステーション2号機に続いて、6800Kのワークステーション1号機についても見直し。こちらも4.125GHzでは不安定になり、4.125GHzから4.0GHzに落として使ってしました。

OCツール
CPU 設定
CPU レシオ すべてのコア
 All Core 33
CPU キャッシュレシオ 28
最小CPU キャッシュレシオ 28
BCLK 周波数 125.0
BCLK スペクトラム拡散 無効
SB スペクトラム拡散 無効
Intel SpeedStep テクノロジー 無効
Intel ターボ・ ブースト・ テクノロジー
Intel Turbo Boost max Technology 3.0 無効
PLL 周波数のフィルター 高BCLKモード
長い時間のパワー限界 200
短時間電力制限 200
Adjust Pll Enabled

DRAM 設定
XMP2.0 プロファイル1
DRAM 周波数 DDR4-2750
MRC Fast Boot Disabled
Memory Test Enabled
Memory Test On Fast Boot Enaled
Memory power Saving Mode 無効

FIVR 設定
CPU Vcore 電圧モード オーバーライドモード
Vcore オーバーライド電圧 1.270
CPUキャッシュ 電圧モード オーバーライドモード
CPUキャッシュ オーバーライド電圧 1.270
システムエージェントの電圧オフセット 0.06
CPU 内蔵 VR 効率モード 無効

アドバンスド
CPU C ステートサポート 無効

電圧設定
CPU 入力電圧 固定モード
 固定電圧 1.920
CPU ロードライン・ キャリブレーション レベル1

 

CPU電圧を0.03盛ってやると元の電圧で動くようになりました。0.125GHzのために0.03Vも盛るのか?という気もしたのですが、取り敢えずこれでいくことに。メモリの3000MHz駆動は電圧を1.385まで盛っても無理なので諦めました。しかしX99は劣化が早いです。

i7-6900K MSI X99 TOMAHAWK 経年劣化後の常用オーバークロック設定見直し

組んで1年ほどは安定して動作していたのですが、徐々に不安定に。どうもCPUやメモリのクロックを落とすと安定するようなのでCPUは4.1GHzから3.8GHzまで(CPU電圧は1.230Vから1.185V)、メモリは3200MHzから3000MHzまで落として使っていました。しかし業務の都合上やはりクロックを上げて使いたいということで、設定を見直してみました。

Simple [Advanced]

CPU Setting
CPU Ratio Aplly Mode [All Core]
CPUの内部倍率を変更 [41]
CPU Ratio Mode [Fixed Mode]
Ring Ratio [35]

DRAM Setting
XMP (Extreme Memory Profile) [Enabled]
DDR 3200MHz 16-18-18-36 1.350V
Memory Fast Boot [無効]

DigitALL Power
CPU Phase Control {Optimized]
CPU Vdroop Offset Control [Enthusastic (+100%)]
DRAM CH_A/B Phase Control [Optimized]
DRAM CH_C/D Phase Control [Optimized]

Voltage Setting
VCCIN Voltage 1.920
CPU Core/Ring Voltage Mode [Override Mode]
CPU Core Voltage 1.255
CPU SA/VCCU Voltage Mode [Manual Mode]
CPU Ring Voltage 1.160
CPU SA Voltage 1.300
CPU VCCIO Voltage 1.050

OCに有利なところは細かく設定してみました。使い始めより+0.025V電圧を盛れば以前と同じクロックで安定動作するようです。NH-D15Sは一番温度が上がったコアで最高81℃、まだまだ余裕あり。余談ですが4790Kも少し遅れて不安定になり、4.6GHzから4.4GHzまで落として使用中。4790Kは3年以上経ってから不安定になりましたが、6900Kは1年ちょっとで不安定に。劣化するのはDevil's CanyonよりBroadwell-Eの方が早いようです。もしかしたらマザーボード側が原因かもしれませんが。